試験開始！キープルーキー！ ページ15
tr「Aさ〜ん!!」
試験当日。護衛対象の一年生と合流場所の端にて。
俺の名前を大声で呼びながら駆け寄ってくる一人の生徒がいた。
「お久しぶりです。タラコさん」
tr「今日はよろしくお願いします!」
赤みがかったクリーム色の髪に特徴的な四角い何かの描かれたTシャツ。そしてマフラーをふわりとなびかせるこのキャラクターこそ、追加コンテンツ『限界』における攻略対象のひとり、プルーニャ・タラコである。
tr「ソメさんにAさんはめっちゃ動くし忙しくなるって言われたから、動きやすい格好できました!」
そう言ってフンスと鼻を鳴らすタラコ。確かに、今日はスポーティな服装をしている。
サラサラと揺れる長い髪は赤いシュシュでまとめられており、ポンポンを持たせたらチア選手に見えることだろう。
「あれ、そういえばヤキパンさんは?」
tr「ほんとだ〜。ヤキまだ来てなかったんだ」
どこだろ?とタラコは辺りを見渡す。
一緒に来ていると思ったのだが、俺が護衛するもう一人の姿が見当たらない。
yk「んぇ、タラコさーん?どこー?」
自分の相手と合流しようとする生徒たちの中から、ゆるゆる〜と困っているように聞こえない声がした。
tr「ヤキパーン、こっちこっち〜」
yk「ぐぇ〜〜」
「流されてった…」
流れ流れて端からぴょんと1人が弾かれた。
ふわふわの茶髪にゆるりと弧を描くタレ目。そしてタラコと同じくマフラーを首に巻くこの青年こそ、俺が護衛する1人『リートゥ・バーバリアン』である。
tr「ペンギンのくせに人の海は泳げないんだよねぇ」
「あはは…災難でしたね、大丈夫ですか?」
yk「んぇ、あっAさん!今日は宜しくお願いします」
頭上に星を回しながらヤキパンはお辞儀をした。
(タラコはさておき…こんな調子で大丈夫かな、この子)
さっきみたいに人の波に押し流されたら格好の餌食になってしまう。
kyo「参加者は集まったな〜?エホン、これより、本試験の概要のおさらいと注意事項を説明する」
キョーの声が辺りに響き、一気に生徒たちの表情が切り替わる。
tr「わ、真面目な人多いなぁ」
yk「僕達も真面目にならないと」
暫く2人は真剣な顔になったが、
「…ぷは、無理だあ」
予想はしていた。なぜか息まで止めていたらしい。
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ゆ(プロフ) - 前作から一気読みしちゃいました....めちゃめちゃ面白かったです....！ (5月8日 12時) (
レス) @page32 id: 8adc159d64 (このIDを非表示/違反報告)
あるふぉーと(プロフ) - コメント失礼します。読みやすく心を揺さぶられるストーリーに手が止まらず拝読中はとても有意義な時間でした。この作品を作り、世に出していただきありがとうございます。寒い日々も続いておりますのでどうかご自愛ください。ご多忙かと思いますので返信は不要です。 (1月19日 17時) (レス) id: 473c3bccc6 (このIDを非表示/違反報告)
くりぃむパン - ciさんの絵、めっちゃ上手いですね！僕人間描けないからホント尊敬します。爛漫組とか描いてもらえたりしないですかね？最近２週目見に来たらお話いっぱい追加されてて、ついつい定期テストの勉強そっちのけで読んでました…更新頑張って下さいね！応援しています。 (11月25日 11時) (レス) @page15 id: 8dc31b7ba3 (このIDを非表示/違反報告)
あんべべ(プロフ) - 日紫喜紫雲さん» コメントありがとうございます！お褒めの言葉嬉しいです！供養した甲斐がありました涙 リクエストもありがとうございます！また時間ができた時に描きますね！ (10月16日 12時) (レス) id: efed6b3369 (このIDを非表示/違反報告)
日紫喜紫雲(プロフ) - あと、宜しければosとかmnちゃんとか描いていただけませんか・・・？ 長文失礼しました (10月16日 5時) (レス) id: 2c2a7bf3cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんべべ | 作成日時：2023年9月23日 15時
