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この試験、キープルーキーは学院敷地内の西部、南部を丸々使用して行われている。屋内は禁止、それでも隠れる場所が多い試験エリアには複数の魔導監視カメラが設置されていた。
恐らく、これを全て確認しているのが試験官になっていない2人なのだろう。
それくらいこの試験は大々的に行われるため、当然ほかの学年は本日お休み。寮の中にある映像機やホールで2年生の奮闘する姿を観戦できる。
tr「それで、作戦会議って何するの?」
yk「点数配分?」
tr「それはもう終わってるよ」
西エリアのギリギリ、普段俺が使う抜け道の少し横にある樹木の裏。
ミドリから貰っておいた試験エリアの地図を広げ、3人で頭を合わせながら作戦会議を始めていた。
「まずは方針を固めましょう。芋るか、好戦的に行くか」
yk「それは勿論」
tr「グチさん倒す為に戦いまくるでしょ」
「あの、他の教師もいますからね?」
大丈夫デス!と親指を立てるタラコは何か秘策でもあるのか自信満々の表情をしている。
ヤキパンもふわふわ感が抜けていないとはいえ、流石あのグチツボに集められただけある。戦闘に関する意欲は高いらしい。
「では、せめて戦う教師の人数は絞りましょう。確定でグチツボ先生。他には?」
tr「そりゃ手札知ってるラッディでしょ」
「ラッ、ラッダァの使う能力を知ってるんですか⁉︎」
yk「わ、ビックリした」
気になっていた情報をタラコが持っていると知り、つい俺は前のめりになって聞いてしまった。髪の先まで驚きで跳ね上がったヤキパンに謝罪を挟んで、改めてタラコに尋ねた。
tr「うん。普段使う氷属性の強みと弱みから、隠し持ってる力の全て全部知ってるよ〜」
「なぜそこまで?」
tr「俺が悪魔だから!」
あぁ、なるほ…。俺は60度くらいまで下がった顎をカクンと戻し、タラコへと再度視線を戻した。
そんな彼の後ろからは、ゆらりと揺れるものが1つ。
「あ、貴方も何ですか…?」
tr「そうだよ!といっても、まだまだ悪魔の中では新人ですけどね。えへへ」
ニィーと笑う口の中では、ギザギザの鋭利な白いモノが並んでいた。
間違いなく悪魔。限りなく悪魔。そんな簡単に出会えるわけではない存在3人目が追加コンテンツの攻略対象にいた。
(…てか待てよ、コンテンツ『限界』に人外2人いたってことか)
そりゃあ他とシナリオも変わってくるわけだ。謎に納得がいった。
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ゆ(プロフ) - 前作から一気読みしちゃいました....めちゃめちゃ面白かったです....！ (5月8日 12時) (
レス) @page32 id: 8adc159d64 (このIDを非表示/違反報告)
あるふぉーと(プロフ) - コメント失礼します。読みやすく心を揺さぶられるストーリーに手が止まらず拝読中はとても有意義な時間でした。この作品を作り、世に出していただきありがとうございます。寒い日々も続いておりますのでどうかご自愛ください。ご多忙かと思いますので返信は不要です。 (1月19日 17時) (レス) id: 473c3bccc6 (このIDを非表示/違反報告)
くりぃむパン - ciさんの絵、めっちゃ上手いですね！僕人間描けないからホント尊敬します。爛漫組とか描いてもらえたりしないですかね？最近２週目見に来たらお話いっぱい追加されてて、ついつい定期テストの勉強そっちのけで読んでました…更新頑張って下さいね！応援しています。 (11月25日 11時) (レス) @page15 id: 8dc31b7ba3 (このIDを非表示/違反報告)
あんべべ(プロフ) - 日紫喜紫雲さん» コメントありがとうございます！お褒めの言葉嬉しいです！供養した甲斐がありました涙 リクエストもありがとうございます！また時間ができた時に描きますね！ (10月16日 12時) (レス) id: efed6b3369 (このIDを非表示/違反報告)
日紫喜紫雲(プロフ) - あと、宜しければosとかmnちゃんとか描いていただけませんか・・・？ 長文失礼しました (10月16日 5時) (レス) id: 2c2a7bf3cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんべべ | 作成日時：2023年9月23日 15時
