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1人の教師を圧倒できたと思ったら困難が壁のように立ちはだかる。まるで主人公が経験しそうなこの流れの中、俺は必死に打開策を考える。
あの教師は無表情で依然として言葉を発さない。そしてロボロの攻撃の時にマフラーが解けたのか、珍しく彼の首元が左手で押さえている箇所を除いて顕になっている。
(後ろは壁…空に逃げようにも制限高度もたかが知れてる。なら防護壁はって下に落ちるか…?!)
迫る青。俺は即座に魔法陣を編んでいく。
その時だった。
バン。この世界ではまだほとんど聞いたことのなかった、あの弾けるような乾いた音。アニメやゲームでしか聞いたことのなかった、一線に放たれるあの音が遠くから聞こえたのは。
「ら…ラッダァ⁉︎」
胸から体をそり返す彼は引力に導かれ地上へと落ちていく。この距離では受け止める事も下にクッションを敷く事さえ…いや、そもそも今すぐにでも電流を流さねばダメだろう。
俺が駆けつけた時、彼の姿は跡形もなく消え去っていた。
「そんな…」
もしやこれがこの世界からいなくなる…核を破壊されるということなのか。
あの世界だって骨は残っていたというのに…。俺は目の前の現状を受け入れることができなかった。
まさか、攻略対象でもある主要キャラがこんな所で退場するなんて誰が思う?
シナリオでラッダァがいなくなるなんて…それこそラッダァルートのバッドエンドくらいだ。
「これは?」
落ちたと思われる場所の近く。そこに何かが落ちていた。
「猿の…置物か?」
それは、なんとも不恰好で売っても右肩が下がってしまいそうな猿の置物だった。誰かがうっかり買わされてここに捨てたものだろうか?
「…消えた」
左に傷があったその置物は、サラサラと砂になって手のひらから姿をなくした。
kuro「Aさん!」
tr「大丈夫でしたか⁉︎」
yk「怪我はないですか?」
パンパンと砂を払っていると、3人が慌てて駆け付けてくれた。クロノアはまだ復活時間を迎えていないため、全身に攻撃魔法を封じ込める結界が張られている。
「俺は大丈夫です。でも、ラッダァ先生が…」
暗い顔をした俺に対し、3人はキョトンとした表情を浮かべた。
tr「え?ただのスリープダーツですよ?グチさんから勝手にパクっておいたやつ」
yk「どうしてそんな暗い顔に…?」
kuro「うん。まさかグチツボさんが麻酔とはいえ実弾を持ってることは驚いたけど…」
(…どういう事だ?)
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ゆ(プロフ) - 前作から一気読みしちゃいました....めちゃめちゃ面白かったです....！ (5月8日 12時) (
レス) @page32 id: 8adc159d64 (このIDを非表示/違反報告)
あるふぉーと(プロフ) - コメント失礼します。読みやすく心を揺さぶられるストーリーに手が止まらず拝読中はとても有意義な時間でした。この作品を作り、世に出していただきありがとうございます。寒い日々も続いておりますのでどうかご自愛ください。ご多忙かと思いますので返信は不要です。 (1月19日 17時) (レス) id: 473c3bccc6 (このIDを非表示/違反報告)
くりぃむパン - ciさんの絵、めっちゃ上手いですね！僕人間描けないからホント尊敬します。爛漫組とか描いてもらえたりしないですかね？最近２週目見に来たらお話いっぱい追加されてて、ついつい定期テストの勉強そっちのけで読んでました…更新頑張って下さいね！応援しています。 (11月25日 11時) (レス) @page15 id: 8dc31b7ba3 (このIDを非表示/違反報告)
あんべべ(プロフ) - 日紫喜紫雲さん» コメントありがとうございます！お褒めの言葉嬉しいです！供養した甲斐がありました涙 リクエストもありがとうございます！また時間ができた時に描きますね！ (10月16日 12時) (レス) id: efed6b3369 (このIDを非表示/違反報告)
日紫喜紫雲(プロフ) - あと、宜しければosとかmnちゃんとか描いていただけませんか・・・？ 長文失礼しました (10月16日 5時) (レス) id: 2c2a7bf3cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんべべ | 作成日時：2023年9月23日 15時
