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yk「だ、ダメだよそんな、いきなりち…ちゅーは…!」
tr「だぁってラッディの情報は高いんだよ〜?もしここの部屋の声が聞こえてたら首飛んじゃうくらいにはさぁ。ってかヤキパン、ちゅうくらいでそんな顔真っ赤にして…好きな人とする時どうすんの?」
「しかもちゅーって…お子ちゃまかよぉ?」と煽られたヤキパンは何かに耐えきれなかったのか、恥ずかしさのあまりマフラーにぽすんと埋もれた。
「…今後は別の方法で料金を」
tr「え〜やだやだ!じゃあもう俺と契約しちゃお?」
「え」
tr「いつでも俺のこと召喚し放題だし、まだ完全な契約はしたことないでしょぉ?んね?ね?」
「……悪魔との完全な契約…試す価値はあるな…」
yk「だ、だめ!契約したらずっとAさんの側にいる気だもん!」
ゆるキャラがびっくりした時の様な、ふわかわいい雰囲気とは裏腹にとんでもない力で引き寄せられた。
(さすがゼータ地区にいただけのことはある…)
ストラ領地のゼータ地区。
そこは我が領地が誇る屈指の警備隊員育成施設を中心に、強力な魔導士が多数在住している要塞都市。
ストラ領では珍しい外国との交流ができる海と空の貿易港も隣接しており、知る人ぞ知る場所となっているとかなんとか。
さてそんな育成施設にいたヤキパン。
部屋に戻るがてら調べたところ、他のゼータ地区住民に負けず劣らずのスペックを持っていることが判明した。
訳のわからん動体視力と反射神経、射撃の精密さ。
この３つの数値がちょっとよくわかんないほどヤバいものであった。思わず口調が前世の現実世界寄りになるくらいには。
「…契約はしましょう。ただし会うのはこの部屋限定。んで会う時はヤキパンさんも一緒」
tr「えーなんでよ!」
「ストッパー役です。あとこの事情知ったのならとことん共犯に…」
tr「うわ、Aさん意外と黒い?」
yk「Aさんを守る…!えへへ、頑張ります」
むぎゅっと俺を抱きしめる彼は柔らかい笑みを浮かべて言った。
タラコはため息を吐いて気分が下がったのかと思えば、すぐに「まいっか」と切り替えて俺に近寄った。
tr「それじゃ正式な契約ね?腕出してー」
彼がパチンと指を鳴らすと俺の手首に紋章が刻まれる。
血が巡るように手首を覆った紋章が一つに繋がった時、何故か伏せられた柘榴がゆれていた。
「タラコさん…?」
tr「…ううん、何でもない。それじゃ俺達も帰ろうかな」
じゃあね、センパイ?
いつの間にかヤキパンを担いでいたタラコは帰って行ったのだった。
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ゆ(プロフ) - 前作から一気読みしちゃいました....めちゃめちゃ面白かったです....！ (5月8日 12時) (
レス) @page32 id: 8adc159d64 (このIDを非表示/違反報告)
あるふぉーと(プロフ) - コメント失礼します。読みやすく心を揺さぶられるストーリーに手が止まらず拝読中はとても有意義な時間でした。この作品を作り、世に出していただきありがとうございます。寒い日々も続いておりますのでどうかご自愛ください。ご多忙かと思いますので返信は不要です。 (1月19日 17時) (レス) id: 473c3bccc6 (このIDを非表示/違反報告)
くりぃむパン - ciさんの絵、めっちゃ上手いですね！僕人間描けないからホント尊敬します。爛漫組とか描いてもらえたりしないですかね？最近２週目見に来たらお話いっぱい追加されてて、ついつい定期テストの勉強そっちのけで読んでました…更新頑張って下さいね！応援しています。 (11月25日 11時) (レス) @page15 id: 8dc31b7ba3 (このIDを非表示/違反報告)
あんべべ(プロフ) - 日紫喜紫雲さん» コメントありがとうございます！お褒めの言葉嬉しいです！供養した甲斐がありました涙 リクエストもありがとうございます！また時間ができた時に描きますね！ (10月16日 12時) (レス) id: efed6b3369 (このIDを非表示/違反報告)
日紫喜紫雲(プロフ) - あと、宜しければosとかmnちゃんとか描いていただけませんか・・・？ 長文失礼しました (10月16日 5時) (レス) id: 2c2a7bf3cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんべべ | 作成日時：2023年9月23日 15時
