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2人のメインキャラクターと朝早くから食事をする。と言うのは数ある悪役の中でも珍しいかもしれない。
しかも和食。炊き込みご飯に味噌汁…そして筑前煮とおひたしという健康に良すぎるメニューだ。
ht「Aって筑前煮も知ってたの?」
「筑前煮は…あ、春休み中に東の国のことを調べてて、その時に知ったんです」
ht「そうなんだ。俺も10歳まではあの国にいたから、分からないことがあったら聞いてね」
ありがとうございます。そう言いながら心の中で安堵する。
前世の出身国が日本だったんで、開発がモデルにしたであろう東の国についてはほとんどわかります。
…なんてゲームキャラクターに口が裂けても言えない。
実際に禁忌の足跡を探すためにと春休み中ずっと調べていたとはいえ、咄嗟の誤魔化しが効いて本当に良かった。
(なんか素直に信じてくれるヒトランには申し訳ないけどな…)
実のところ。
去年ならばラッキーなんて思っていた俺も、心のカケラが増えたせいか妙に嘘への罪悪感というものが出て来ている。
悪役として良いのかわからないが、これもまた乗り越える壁の一つとして捉える事にした。
rb「そっか。ヒトランはそれ以降オスマンのとこで護衛やってたんやっけ?」
ht「うん。拾われてからは一度しか戻ってないね」
rb「…昔の知識でAの役に立つんか…?」
ht「あそこは今も昔も永遠を求める国だ。"変わる事がない"んだから俺の知識で手伝えるよ」
ほ〜ん?と半信半疑といった風な反応をして、ロボロは最後の筍を食べた。
説明を忘れていたが、調理場が初めて会った場所のヒトランはともかくとして、今年度に入り朝餉相手にロボロが追加された。
なんでも、より強くなるため身体の基礎能力向上を目的とした朝のトレーニングを始めたらしい。
あの地獄の特訓だけでは足りないと言う彼は、ストイックという言葉の化身なのではないだろうか?
rb「ご馳走様でした!やっぱ朝からAのご飯食べると元気が湧いてくるな!」
「お粗末さまでした」
皿洗ってくるな!と言って自分の使った食器を流しに持っていくロボロ。あんな量を完食しているのはさすがである。
「先輩は寮に戻られますか?」
ht「いや、支度も済ませてるからAと一緒にいようかなって」
「俺と?」
うん。と柔らかく微笑まれる。
ひだまりの暖かさを感じながら、クラス表を見に行くまで3人での談笑が続いていたのだった。
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ゆ(プロフ) - 前作から一気読みしちゃいました....めちゃめちゃ面白かったです....！ (5月8日 12時) (
レス) @page32 id: 8adc159d64 (このIDを非表示/違反報告)
あるふぉーと(プロフ) - コメント失礼します。読みやすく心を揺さぶられるストーリーに手が止まらず拝読中はとても有意義な時間でした。この作品を作り、世に出していただきありがとうございます。寒い日々も続いておりますのでどうかご自愛ください。ご多忙かと思いますので返信は不要です。 (1月19日 17時) (レス) id: 473c3bccc6 (このIDを非表示/違反報告)
くりぃむパン - ciさんの絵、めっちゃ上手いですね！僕人間描けないからホント尊敬します。爛漫組とか描いてもらえたりしないですかね？最近２週目見に来たらお話いっぱい追加されてて、ついつい定期テストの勉強そっちのけで読んでました…更新頑張って下さいね！応援しています。 (11月25日 11時) (レス) @page15 id: 8dc31b7ba3 (このIDを非表示/違反報告)
あんべべ(プロフ) - 日紫喜紫雲さん» コメントありがとうございます！お褒めの言葉嬉しいです！供養した甲斐がありました涙 リクエストもありがとうございます！また時間ができた時に描きますね！ (10月16日 12時) (レス) id: efed6b3369 (このIDを非表示/違反報告)
日紫喜紫雲(プロフ) - あと、宜しければosとかmnちゃんとか描いていただけませんか・・・？ 長文失礼しました (10月16日 5時) (レス) id: 2c2a7bf3cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんべべ | 作成日時：2023年9月23日 15時
